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■歴史■
築城主として千葉氏の一族匝瑳氏の名があるも、その年代や歴史は明らかではない。戦国時代、この地は小金城（千葉県松戸市）の高城氏の押さえるところとなり、松ヶ崎城もその支配下に組み込まれたと考えられている。そうなると、城の廃城も天正18年（1590）の秀吉の北条征伐と前後する時期と思われる（高城氏は北条氏に従っている）。
■2021-11-10 14:08 市街地に残される奇跡の公園（？）■
柏市と聞くと僕の中では都心のベッドタウン（この言葉も死語か）と言うイメージだが、北柏駅から歩いて10分ほどの場所に城址公園があります。古城としてはマイナーだと思いますが、その城跡が良好な状態で残されていた。初めて訪れたときはまさに奇跡だと思いました。ちょっとオーバーなもの言いでしょうが、土塁や空堀、虎口、主郭に備える腰曲輪...圧巻と呼べる作りでもなく、決して感動すべき遺構群ではないが、こうして駅の近くにある公園に良好な遺構が残されると言うことは、実に喜ばしいことではないだろうか。上の写真2枚は1郭だが、きちんと土塁が映る。「余湖図」の下の写真は1郭の虎口だと思うが、土橋と両側の空堀のコンビネーション、その雰囲気が伝わって来るでしょう（？）。城が築かれた台地は「腰巻」と呼ばれているようだが、北柏駅から向かう場合は南側から登ると良いでしょう。途中に「松ヶ崎湧水」（写真）がありますが、これは古城と関係があるのかな。まだまだ勉強不足な僕ですが、この記事を書きながらまた行きたくなってきましたね。多分、近いうちに3度目の訪問があるでしょう。
松ヶ崎城の図は「余湖くんのお城のページ」からお借りしています。
■松ヶ崎城 データ■
・JR常磐線「北柏駅」下車、徒歩10分
・史跡指定：市指定史跡
・城の形状：平山城
・築城年代：不明
・築 城 主 ：匝瑳氏か
・廃城年代：天正18年（1590）か
・城の別名：ー
・満足度 ★★☆☆
