reserve
■歴史■
近年になって紹介されるようになった古城址であり、歴史的な文献や史料にその名は見当たらないとも言われている。この地は古くから武蔵七党の西党が押さえていたため、一族の日奉氏との関係も指摘される。また戦国期では北条氏照との関りも考えられるが、何れにしても確実ではない。現在の遺構をそのまま城郭遺構と見てよいのかと言う議論もあるようだ。
■2023-04-04 11:30 カルガモと桜に癒されて...■
京王線の高幡不動駅から向かった場合は城跡の東南側から登る道がある。近年、著しく開発が進んだようで真新しい道路や住宅地が並び、「余湖図」に記される水路も南半分から東側は埋められたようです。その代償として気軽に訪れやすくなった城跡でもあるのかな。この水路、往時は天然の水堀のような感じだったのでしょうか。2羽のカルガモが歩いておりまして、僕が近づいても逃げようとはしませんでした。人に慣れてるんでしょうかね。さてさて、城跡ですが一部を除いて十分に表面観察が可能であり、スッキリとした竹林でした。ところが、その一部の藪が堀切を隠しておりましてその点が残念です。ゴルフ練習場との間の道は堀を切った跡なのか、名残りみたいなのがあります（上の写真）。また下の写真にある土塁は櫓/物見の類が置ける規模のようにも思えました。郭内の北には虎口らしき凹みが見られ、土塁が残されています。ここは雑草が茂っていて写真を見ても「？」の仕上がりでした。古城ファンなら誰もが経験あるでしょうね。「土塁を狙って写したんだが…」みたいな口惜しさですか...。丘陵の西北に固められた石垣は綺麗ですね。満開の桜との対比も悪くはなかった。最近になって築かれたのでしょうか。
川辺堀之内城の図は「余湖くんのお城のページ」からお借りしています。
■川辺堀之内城 データ■
・京王電鉄「高幡不動駅」下車、徒歩20分
※JR中央線の「日野駅」からも徒歩20分強
・史跡指定：ー
・城の形状：平山城
・築城年代：不明
・築 城 主 ：不明
・廃城年代：不明
・城の別名：ー
・満足度 ★☆☆☆
