reserve
■歴史■
近年になって郷土史研究家によって発見された中世の山城で、その歴史についてはまだ解き明かされてはいない。鎌倉時代から戦国時代の山城と考えられ、多摩丘陵の高台に立地し鎌倉街道や多摩川を監視する要所として、或いは狼煙台としての機能を担っていたとも考えられている。尾根上の遺構を見る限り居住空間は乏しく、3郭南下の郭、それこそ百草園そのものが主要郭だった（？）
■2023-04-04 14:55 山城に来て堀切が見えんとは■
まさか入園料を取られるとは...、僕の事前勉強が不足していたようだ。百草園の中に城跡があったとは思ってもおらんかった。自由に見学できるのは百草八幡宮とその背後の3郭跡、そして南側の腰曲輪（と、呼ぶには広いな）だけですね。尾根上の狭い空間に3つの小郭が配され、それぞれに櫓台のような高まりを持っている。上の写真2枚は1郭になり、他の写真は図に記してみました。堀切のような写真は上が3郭の南、下の写真は八幡宮から通じる虎口っぽい雰囲気の場所になる。百草園に入館した記念に1枚だけ園内を撮ってみました。西と北の尾根を進んだ先に堀切が残されていると聞いたが、ロープが張られ立ち入り禁止になっていました。うーん、残念ですな。せっかく入館料を払ったのに...と、愚痴を言うも、あくまでも「百草園」と言う庭園と自然の緑を楽しむもんなんでしょうな、ここは...。個人的には自由に見られる八幡宮や3郭、その下の曲輪に古城の雰囲気が感じられ、別に入館料を払って見なくても良いなと思いました。こんなこと言うと営業妨害と訴えられますかな。もっとも古城ファンとしての感想でして、それがそのまま一般の常識人には当てはまりませんので、問題ないか。
百草城の図は「東京都の中世城館」（戎光翔出版）から拝借しました。
■百草城 データ■
・京王電鉄京王線「百草園駅」下車、徒歩15分
・史跡指定：市指定史跡・名勝（百草園）
・城の形状：山城
・築城年代：不明
・築 城 主 ：不明
・廃城年代：不明
・城の別名：ー
・満足度 ★☆☆☆
【注意】1郭と2郭は「百草園」の敷地のため入園料が必要です。また堀切が残るとされる1郭の西尾根と2郭の北尾根は立ち入り禁止になっている。
