北条五代の夢と足跡を求めて

老いたる馬は道も忘れず...彼らの夢と足跡をいつまでもこの胸に 予約はこちら

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志村城1
志村城2

■歴史■
坂東八平氏秩父氏流豊島氏の一族志村氏の築城に起源を求めるようだが、その年代は不明。のち下総千葉家の内紛で武蔵に逃れた千葉氏が本城赤塚の支城として取り立てたと伝える。千葉氏は扇谷上杉家に従っていたため、大永4年(1524)に北条氏綱に攻められ城が落とされている。その後の志村城の名は伝えられていないが、天正18年(1590)の北条家の滅亡で廃城となったと考えられている。

■2023-10-18 10:04 僅かに残る空堀に歴史を偲ぶ■
駅から徒歩10分以内と言うのはホント助かります。当然、23区内の駅近(えきちか)と言う立地なので開発が進んでいるのは覚悟の上です。急坂を登った台地上に熊野神社や小学校、マンション等が立ち並び、古城の面影は感じられません。ここ数日、調子の良くない左膝が坂道に悲鳴を挙げ、そのことが逆に往時の要害の姿を思わせるか。奇跡的に神社の脇に残る空堀....園児の見送りなのでしょう、若きママさんグループに「藪ですよ」と注意され、「慣れっこですので」と断りを入れて空堀内を散策する。その場に10分も居たか、居ないかなのにヤブ蚊に数か所も刺される始末だ。主郭とも言える郭1は小学校の敷地なので遠慮し、会社や民家が占める郭3を歩く。覚悟していたとは言え、古城の遺構が見当たらないのは気持ちが凹むのは否めません。神社境内の東側の道路はその郭3とを断ち切る空堀の跡だそうですが、その名残りも消えてしまっている。最後にもう一度だけ空堀の遺構を見て、志村城址を後にした。

志村城3

■志村城 データ■


・都営三田線「志村3丁目駅」下車、徒歩8分
・史跡指定:ー
・城の形状:平山城
・築城年代:不明
・築 城 主 :志村氏
・廃城年代:天正18年(1590)か
・城の別名:千葉城、板橋城、篠田城
満足度 ★☆☆☆